絶叫/
こしごえ
あるからといって
真実が真実を生む とは限らない
黙視することも、一種の告白だ
それこそ 深く残酷な空のように
届け届け うしなわれたいのちに
いのちは脈脈とつづくたましい
風光る流れの
ふちのない宙から降ってくる雨つめたく
ひとり絶叫にぬれるわたし
ぬれていく影の遠いひびきはわたしに告げる
(このこはおまえの、
きずついたおもかげなんだ)。と
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