眩しさと、ひとごと/れつら
 
まぶしさ
目を瞑ってもひかる
おどろくほど軽い恋歌
綿毛のような記憶が旅立ったあとで
水澄ましのはじけるような
余りにかぼそく溢れる
放射線の
まんなかあたり

どこ?


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かつての私が抱いたあなたは、
いまはもう若くはなく、
私のもとにもおらず、
けれども私は、あなたと
同じ年頃の女を撫でている。

あのころ
で括られているあなたを眺めながら、
今のあなたと同じ年頃の女を。



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