休日/ホロウ・シカエルボク
漫画みたいに弾き飛ばさなきゃいいんだけど
繁華街が終わり、住宅街へ続く長い坂道を、速度を変えることなくずっと歩いた
時間の概念がまどろみの出口みたいで
上手く数えれば数えるほど馬鹿みたいに思えた
団体で手を繋いでUFOを呼ぶ儀式ぐらい馬鹿げたことに
齧ったキャンディの糖質がワームの様に
いくつかの細胞を血だらけにしてる気がした
もちろんそこには傷みなんて存在しないのだけど
それだけに長く尾を引く厄介の様な気がして忌々しかった
帰ってラジオをつけると
出かける前にやっていた番組がまだ続いていた、今日は休日なのだ
コーヒーメーカーがつつましやかに働いている間に、カレンダー
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