休日/ホロウ・シカエルボク
クリアブルーのスカイの中に融けてゆく影、背中に置手紙は無く
風に混じる最後の言葉も無かった
黒い刃物の様な
羽を広げたカラス、ある種の領域を制定するみたいに
いくつかのリングを繋ぎながら光源の彼方に消えた
とあるフューチャーなビルの壁面では
ショート・カットのオードリー・へプバーンが
最新のスタイルを売るのに利用されている
彼女なら墓場から
出演料を要求したりしないからだ
オープン・スタイルのレストランで
異邦人がパスタを啜っている
痩せこけた彼の頬は
エンの基本的な価値を理解することでいっぱいいっぱいに見える
肘の脇のコーヒー・カップを
漫画
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