神話/葉leaf
 
ごとに一柱ずつ存在していた。青の神は光を集めて太陽を作り、青い空に貼り付けた。一方で、黒の神は、手元を狂わせて黒い空に穴を開けてしまった。そして、その修復の仕方が分からなかった。そういうわけで、夜空には穴が開き、夜空の外側から神々の世界の光が地球に向かって入り込むようになった。この穴が月である。



昔、とても器用な男が無人島に漂流した。男は、日を数えるために、棒を手ごろな長さに切り、一日ごとに傷をつけていった。棒が傷でいっぱいになると、次の棒に傷をつけていった。やがて男は死んだが、あるとき無人島に上陸した船乗りが、男の棒を見つけた。驚くべきことに、男が作った棒はすべて同じ長さであり、また傷の間隔も全く等しかった。船乗りはそのいくつかの棒を持ち帰り、物の長さを測るために使った。こうして定規が生まれた。

戻る   Point(12)