昨日は孤独な世界?/錯春
社会に出たらそんなことは問題無くても(つまり年齢なんかよりももっと残酷な目で評価されるということ)、今、彼は年上の女子大生と交際をしているということに意義を感じている。
要はその女子大生が何者なのかは関係が無い。
彼は恋をしらない、愛も。だからこそ、自分がもてていることに気づいていない。
(やろうと思えばいつだって、恋愛なんかできるんだ)
なんの疑いも無く、そう考えている。
それがとんでもなく無様で、彼にとっては「敗北感」に近いものであるということを彼は知らない。
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