あめに/
ようちゃん
あめに溶ける
鉛色(にびいろ)の
錆びた涙が
寂しくて
カラカラコロリと
音たてる
枯れた風鈴
紙風船
褪めた目をした
をとぅとよ
拾ってくれよ
ビィドロを
ぬるくてあまい
薄明かり
傘を太鼓と叩くのは
撥ではなくて
あめなのです
痩せた風鈴
紙ふうせん
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