ふたりのセカイ/うおくきん
やっぱ、君と僕とでは生きているセカイが違うのに気づいたんだ。
ズレがどんどん大きくなっていくのに気づいたんだ。二人のセカイはぼやけていく。
君はちょっと疲れただけの普通の女の娘。僕は生まれながらの終わったキチガイ。ふたりで生きていくのはどー考えたって無理だよね。
でも、好きなんだ好きなんだ好きなんだよう。
好きだったんだよう。
だから、もうダメなんだ。終わりにしよう。
君の愛情と僕の愛情を無駄使いしてるから。
「好きだから一緒に暮らしたい」って言われた時、僕は舞い上がったね。はじめて感情が持てるかもしれない、そう思ったからさ
でも、冷静に考えるとソレは無理なんだ。
僕に恋人を持つ
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