二/木屋 亞万
ちに
季節は巡り
愛すべき二人の異性は他の原子と結合して
クォーク、クォークと鶏みたいに
口づけしておる訳でして
燈籠は自発的に破れたり、敗れたりで
鹿威しにびくびくしているのです
好き好きと蝉のように泣くこともできないので
蛍のようにジリジリ光ろうと思うのですが
身は焦がれるものの煙しか出ない
胸は熱いけれど光エネルギーはなく
熱エネルギーの塊
言葉を変えれば熱い恋なのだけれど
熱しやすく冷めたのいつだっけ状態で
気がつけばトイレットペーパーと
ティッシュペーパーに欲情している始末
鼻セレブ愛好会に属し
華麗かつ上品な鼻のかみ方を学び
鼻が痛くならないトイ
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