バウンス/nm6
歩きながら印をつけて、この探検のタイトルは未定だ。バウンスしてクリップ、クリップ。スタートを風のように切ったぼくらなら、どうぞご自由で。つまりは丸い月をどうなぞるかとかそういう問題に過ぎない。やあスキップ、スキップ。真夜中は周知の事実だ。期間限定で指をからめあったりする裏側で、地域限定で耳元をざわつかせあったりしている。爆音が光と同期しないまま、ぬるくなるビールの炭酸に揉み消されてゆく、ぼくらが知りすぎたあちらこちら。ここいらで、どうかな?
考えながら逆手にとって、その言い訳のタイトルは未定だ。バウンスしてスリップ、スリップ。滑りこむゴールに負け越したぼくら。どう
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