受胎告知/ホロウ・シカエルボク
る覚悟でなければこの先俺はきっと綴ることが出来なくなってしまうだろう、怯えた虫のように言葉を選びながら綴るなんて出来るものか!言葉はきりもみしながら飛んでくる、俺の全身に焼け焦げた銃創を残そうとして激しく撃ち込まれる、この世で最高の快楽を伴う機銃掃射だ、俺は両手を拡げて受け止める、傷む趣向のサンドノイズ、この俺の心臓が吐き出す汚れた血のことさ、ごほごほと俺の唇から洩れる赤い血と、壊れた呼吸、この俺の壊れた存在が立てるいびつな稼働音さ、理解出来るかい、理解出来るか?理解出来るのかい、欠損を晒すためにこの俺は生まれてきたのさ、それがどんな新しい傷みを生み出すのか、お前に理解出来るかい
俺はいつの間
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