受胎告知/ホロウ・シカエルボク
生は、死に絶えて死に絶えて死に絶えた挙句二度と過去を生産出来なくなって、本当の、最後の詩が訪れる、その時まで死に続けるのだ、俺はその死の音を聴き続けながら死に続けたい、その、たったひとつの最後の死が来るまでさ、俺はすでに再生を繰り返す新鮮なゴーストなんだ
狂ったエンジンが窓の外を通り過ぎる、小さな震動が小さな部屋を揺らす、振動を確かめながら言葉を吐いていると俺には新しいリズムが生まれるのだ、新しいリズム、新しいものだって死に続けている、どれほど積み上げられる、どれほど積み上げられていくんだ、このゆるやかな宿命、このゆるやかな終局、連続する終局、連続する終局の構図、連続する終局の系図、余すところ
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