ノート(灰)/木立 悟
 




もどかしく
朝は
窓の前に止まる


見えない器があり
ずっと何かに満ち
少しの揺れにあふれる


遠い声が来る
入ってこれない光
かき分けられてゆくかたち


にじみはじめる音のなかに
羽がひとつあり
朝のうしろに待ちつづけている


すべては灰に
熱と
曜日を残して













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