不連続体/あやさめ
 
なくなっていく
波がもう届かない陸地で月の偽者が動かされては
朱ないしは赤の震えた匂いがする

眠れないと言ったとしても
何もないと言ったとしても
盲目な彼らは一次元的な進行をしながら
向こうの壁のそのまた向こうへ飛び込んで
消えていた
水が流れてはいないと
そう表現して彼らは飛び込むのだ



そのような絵画の前で常に目を覚ます勝手な意識の上で
誰かが断定したことがある

  いつまでも、朝だ。


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