decadentlyautumn/
本木はじめ
ガラス片きらきら光って散らばって交通事故のような廃園
少年と少女が逃れ身を隠すセイタカアワダチソウのひとむら
抹茶ラテ、おいしい夢をありがとういつでも不安が全財産の
コーヒーと煙草と風邪で消え去った味覚、無風の庭の花々
水かさが増した濁流欄干で見ていた六千年後の初秋
たくさんの音楽季節を通過していつしかふたりも時代(メロディー)と鳴る
木陰では白骨化した思い出と仕草が風に揺られて惑う
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