私の言葉は公共物である/キリギリ
 
ズレッド!と叫び男は煙草に火を付けた。ビルいっぱいの
シケモクが宿主の元へ帰ろうと身をよじる。日焼けした肺胞の中から
形の良いものだけを選んで瓶詰めにした飽きのこない美味しさのレリーフ。
皮を剥いてお召し上がりください。開いたチャクラから前頭葉がはみ出る。
俺俺俺私私私僕僕僕じゅうじゅうじゅうれろれろられろ十字架磔のタイガー。
恥ずかしくて緑に染まる苔に触られる屈辱を煮込んだシチューの独白添え。

箱物行政に代表されるレンズと税金の無駄遣い。
のために費やされた労働者達。
の家族向けに作られたサブリミナル映像が都会の町中のビジョンに。
もしここが100人の村だったら悲しむことは
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