堂々巡り/
primrose
わたしの周りに
落ちている切なさを
あれもこれもひとつ残らず
夜明けの空に放り投げたら
小さな星となって
朝の光に溶けていった
昼間は見えない
けれど
夕暮れがまた
あれもこれもひとつ残らず
わたしの周りに
落としてゆくのだ
夜じゅうわたしが
淋しくないように
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