今はひとりでいい/山崎 風雅
朝陽が
ただまぶしいから
目を伏せて
あなたをみれなかった
思い通りにいかない日々のわき道に
ほころんだ
言い訳の言葉と
満たされない思いを
かき消すために
かじりついた煙
辛い言葉に遇いたくないから
避けて通った裏道のこずえを揺らす風に
揺れていたのは
実は僕の心
おおげさに笑ったのは
あまりにもさびしかったから
いつか
誰かが気づいてくれるのを
待っていた
昼も夜も
今夜も
生きたくない理由の言葉が
胸にうずくけど
生きたい理由の言葉を
集めてきて
静かに胸に沈めていくよ
今はひとりでいい
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