爆裂(上、後)/鈴木
たので今回は妄想でないのにかの四文字が放たれはしまいか不安になる。一リットル半のペットボトルが空になった。涼斗が口を開く。
――それで一緒に行けって?
祥平はげっぷを鳴らした。
――嘘だろう?
――嫌なの?
――決まってんじゃん。祥ちゃんこそなんで結城さんじゃ駄目なの?
――なにされるかわかんないから。
――本当? おっかない?
――鳩に爆竹を巻いて破裂させるのが好きらしい。
――そんな奴には会いたくないよ!
二人は奇声を上げて和室へ飛び、走り回り、畳が足裏を跳ね三半規管が揺れアンバランスに居間へ戻りサイダーがぶ飲みし咳き込む。
――ぐわんぐわんぐわん!
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