映画日記、ただし日付はてきとう2/渡邉建志
っていては駄目なのである。
いつも思うんだけど、音楽は映像を支配すると思う。だから、絶対に泣けるシーンで泣ける音楽を流してはいけないのだ。音楽が、シーンに勝ってしまうからである。深夜番組の買い物番組で、後ろのおばさんたちが「まあああ」とお買い得感を強調すると、せっかく買う気になっていたのに、急に買う気が失せたりする。キューブリックの音楽の使い方はとても好きです。
核を落とす命令を受けた大佐が、突然カウボーイハットをかぶるシーンが堪らなく好き。そのときの音楽。南北戦争の時に作られた凱旋曲「ジョニーが凱旋するとき」。これをいちど見てしまうと、このためにあらかじめ作られていたのではないかと思うぐらい
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