映画日記、ただし日付はてきとう2/渡邉建志
/10/12 ジャン・ルノワール「黄金の馬車」
ジャン・ルノワールってやっぱりすごい人だったんだなあ、と思った。息もつかせぬモンタージュがぐいぐいと見るものを引っ張っていく。ストーリーとモンタージュの幸せな結婚。見始めたときは、なんだか薄汚い色のつまらなそうなストーリーだし俳優もあんましぱっとしない感じ、と思ってみていたけれど、終わってびっくり、なんとまあ豪華な映画であったことか!女優、アンナ・マニャーニはそんな美人でもないのになぜか恋愛沙汰の中心へ行ってしまう、その演技がひたすらに圧倒的で有無を言わせません。すごい名作です。トリュフォーいわく「もはや映画ですらない」。
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