まほうのうた/《81》柴田望
いつもどおり
あたりまえ に
きれいに片付いており
業務 は滞りなく
流れる
あたり一面散らかって
業務 が行き詰るとき
ようやく わかる
だれかの 不在 を
いともたやすく テキパキ と
こなされてきた だれかの 仕事 が
だれにでも 簡単 な
わけじゃない
と
思い知らされる
のこされたもの たちは少しずつ
存在 をあつめて
だれかの 穴 を埋めなければならない
あたりまえの 重大 さに
気づくのは
その 一瞬 だけだ
わたしたちがあたりまえに 生まれ
あたりまえに 死ぬ
わけじゃないのに
全運転時間 ひく 故障時間 を
全運転
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