ふと思い出と/吉岡ペペロ
 
気をつかっているふりをして

そんなものに踊らさられるのは

嫌だった、嫌だった十月の日々

女も距離をとりはじめたから

昼間のひかりの片隅で

メールで言いあらそっている

誰もいない商店街

木々の影

黄いろい日だまり

ふと思い出とふたたび出会う
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