藻/
Etuji
朝のひかりが寂寥をうきあがらせる
水のなかの部屋で藻のようにさみしくゆらぐ
愛を終えてめざめるさめた白い世界
そこでは言葉がうしなわれている
隔離された生の夢
記憶のなかを雲がながれる
もういちどめざめるように
扉をあけてあるがままの今へあゆみだす
朝のひかりが熱をとりもどして
孤独のむこうがわはもうみえなくなっている。
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