野生の花/
フミタケ
いい
同じように
浮かんでは沈んで
だれかがいるから
心の歌は鳴るのでしょう
だれかがいなければ
毎晩眠らずに朝をまつばかり
だれかがいるから
午前10時の光の軌道が映るのでしょう
だれかがいなければ
床さえまともにみれはしないない
枯れてしまった花を詰め込んだ
荷物を背負って
帰るんだ
家へ帰るんだ
始発を待って
枯れてしまった花を詰め込んだ
荷物を背負ってさ
帰ろう
帰ろう
野生の花が咲くまちへ
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