二十二歳の俺へ/kei99
 
生が辛い時は
どうすれば良いのでしょう
朝も昼も夜も
暗い時は
どうすれば良いのでしょう
春も夏も秋も冬も
悲しい時は
どうすれば良いのでしょう
一人一人が離れて
人がサルに見え
空白に消え去り
友人も家族も親戚も
皆バラバラにほどけていき
個々になり
集合となり
世界が重なり
一つになり
苦しみが倍がけになり
涙が溢れて
滝になり
水のしぶきが星になり
夜がまた黒に染まり
僕がそれを見上げる時
どうすれば良いのでしょう
僕はどうすれば良いのでしょう
この宇宙の悲しみを
この身に受けて軋んでる
この小さな哺乳類は
どうすれば良いのでしょう
二十二歳、一生分の苦悩
一つの世界の終焉
ハッピーバースデイ
自分
はやまっても
良いかもしれないぞ
二十二歳

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