紅色のきみ/山崎 風雅
 
 熱い想いは
 季節とともに
 落ちついて

 今
 語らうは
 
 恋・・・

  
 恥ずかしい季節

 
 彼岸花たちは
 散らばって寄り添い
 その紅き華
 気持ちを映す

  
 もみじたちは
 涼しげな風にも
 冷めるようすもなく
 その紅き華
 想いが募る

 
 空の向こうには
 もう 知らないって
 真っ赤に顔を染めた夕陽が
 山の影に隠れた

 
 さぁ

 もう 誰もいない

 
 
 語ろう

 
 この想いを

 きみへの想いを



 あぁ    



 きみは・・・


 とても紅いから・・・



 なんて

 恥ずかしいんだろう・・・








 
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