真っ赤っかに笑う赤児は いつの間にやら緑児になって 青みをどんどん増していく 青年と呼ばれる頃に 芯から色を変えるような 鼓動に出会い、高揚する心 と、地に落ちるほどの苦しみ 恋をするときに人は 再び赤児になるのだけれど 生まれたときの赤とは、 違う赤だ そしてまた、 緑になり青になり 赤くなるときを待つ 赤は僕らを死ぬほど苦しめ 生まれたときの迫力を ふつふつと思い出させる 赤児と緑児を繰り返して 僕らは何度も成長をする