ステフ/鈴木
狐面のステフ飽きたら去る
頬に入る赤い線のうわべ美しく肌光り
つまりそれは僕に入るのだが
僕は枝分かれした通過点
アスファルトのいち疣
四方形の回転は終わりました
沙羅双樹に包まれて
ステフ耳を貸して一人きりのステフ
犬が糞をひるタンポポの笑みを獲得するにかかる日数は
海辺に建つ小屋の少年に片思い
月が光のごとく全方位に照射され
丸太を貫き少年を運ぶ塩のにおい
通行証明書は砂の
米粒ほどに有用ではない嵐
吹き荒れる魂の穂積 遊びの塊 黄色い地平線の奥に透ける女
地域性 マナドリ かどわかされて 過度に交わす
旋回する四方形 白に飲み込まれる
狐面のステフ飽きたら去る
頬に入る赤い線のうわべ美しく肌光らない世
耳を貸して
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