なげやりなきもち/アンテ
れど
かんがえがかってにぞうしょくをはじめて
けんかわかれしたともだちことや
こわしてしまったいれもののことなんかが
あたまのなかをぐーるぐるとまわって
うずになって
あちこちにきもちのかたまりができた
ほっておくと
どんどんせいちょうして
そのまわりにまたうずがぐるぐるできて
というぐあいに
ますますこんらんして
しゅうしゅうがつかなくなった
こーんなじょうたいがいやで
げんじつからにげだしたのに
なんでおんなじことをくりかえしているんだろう
しぶしぶ
きもちのすいっちをいれておきあがった
みまわしてみても
ぜーんぜんしらないばしょで
ぜーんぜんしらないひとたちが
いったりきたりしていた
でもまあ わたしだって
ほかのひとからみれば
いったりきたりしているにすぎないのだし
あせらないで
とりあえずいえにかえることにしよう
あるきだそうとすると
てあしがばーらばらなほうこうをめざすので
ひょこひょことおどってしまった
おかしくって
こえをだしてわらうと
なんだかべつじんみたいだった
でも わるくなかった
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