裏庭の掃き溜め/
ふもと 鈴
を失わず
みんな一緒に歪めている
日の当たらないことを、恨んで
さらに、ぐんと歪んでいく
壁に殴り書き、しに来る誰か
待っているのも、歪んだせいで、
自分の拡散を食い止められずにいる
クリーム色のはがれた壁が
土と一緒になっている
重ね、重ねられ、
今度も歪むと、睨んでいる
裏庭には、誰か、来ることもあって
来ないこともあって
歪んでいるから、それさえも
よくわからない
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