猛暑の中に思うこと/綿花
昼飯を買いに会社を出たら
むっとする暑さが僕を襲う
じりじりと肌が焦げる音を探しながら
君と海に行きたいなぁと思う
会社に戻ったら
人工的な冷気が僕の熱を奪っていく
粟立った肌を撫でさすりながら
君と布団をかぶっていつまでも眠りたいなぁと思う
君と海に行って肌を焼き
海水を飲み込みながらいつまでも笑うんだ
足の下を走る波にさらわれた砂をくすぐったがる僕ら
コンクリート部分に溜まった熱さにスキップしながら歩く僕ら
暑い暑いと言いつつも海の家でラーメンを熱い熱いと言いながら食べる僕ら
いつまでだって笑えるさ
君がいればそれでいい
真夏の猛暑の中
冷房が効きすぎて寒い会社で
携帯の待ち受けに設定した君を見て
僕の妄想果てしなく膨らんで
汗ばむ君を早く抱きたい
真夏の猛暑の中でも
冷房が効きすぎて寒い会社でも
君がいれば
いつだって僕の心は熱くなる
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