線路と駱駝/
秋也
願望の涙
荊
終始累々と線路のように
そこで止まった列車
鉄の轍と共に錆行く
秋雨
コスモス
花びら潤し
雫をおとし
歩いていく
それでも歩いていく
生まれたから
進む
押しても引いても
あるいて行く
秋晴れのプラットホーム
一服
タバコ
マルボロかホープ
不順が悲しくとも
空を仰いで
雲へ駆けて
息を切らせる
道にキャメルの空き箱
潰されて
放りだされていた
ラクダが欲しいさ
口元緩めてつぶやいた
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