ひかりの雫(十七)/
信天翁
サンドイッチマンはぼんやりと佇立している
「青い春」の原っぱで
ちんどん屋はのんきに演じている
「赤い夏」の海原で
ペガサスのつばさは軽やかに羽ばたいている
「白い秋」の天上で
エンゼルの黙示録は重々しく開示されている
「黒い冬」の星雲の下で
そして
ウラノスは優しげに囁いてくれている
聴く耳をもつ瞳に
ときいろをしたひかりの雫を垂らしながら
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