リズムレッスン/しゅう
美しく清浄な町並みの真ん中
まだ僕は正上位じゃいけやしないんだ
アレルギー体質じゃ生きれねえよな、連日
息抜きも一抜けもできぬような現実
夢のようなストーリーにはフィクションの注釈
君はもう、注射器の痕を隠そうともしない
地下鉄の混雑には、最適な音楽
ぶら下がる広告には、虹色の見出し
感覚の後ろ側で血が流れていても
それが誰のものかなんて、わかりゃしないんだ
生まれ落ちた苦しみを踏み越えるそのたび
倒れ伏した人の横でうたわれる喜び
失ったことさえも美しく飾られ
何をどこでなくしたのか、僕はもうわからない
降り出した雨に遊ぶ、無邪気すぎる子供
踊り方もわ
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