sugarmagnolia/
水町綜助
のうつろいを
靴底のなく音に言葉を
発音に数え上げられることのない色彩を
目まぐるしいほどの
話すべきことにテーブルの向かいの席を
伝わらないことに疾走を
荒い呼吸にたくさんの青空を
それと海原と
数えきれない夜と
あくまで揶揄的につかう「奇跡的にすぎない」と
けれどすべてがかちりと音を立てるように合わさるほんの一瞬に
結晶するそれは
それはやはり甘いものだと
どうしようもなく
戻る
編
削
Point
(6)