別れ #3/《81》柴田望
 
充血についに海水の組成は上する

進化をたどることをエゴ
脇腹の転調ははいてゐる
あざなはれた過冷却水から植物の立っている
「モーゼ効果」に酸素原子は傷ついていない
比誘電率が越境雨の脳に分化し

目(眼め)
私に
あなたは大きくあいさつなさい
すると頭上を
化学的性質を皮膚表面から感知できない程度に分泌される汗にひといろが
水の摂取量すべすべの蒟蒻玉にアリストテレスへ狙はれてゐる

中心の感棹の途上国が輝くなのだ
クロード・ドビュッシー:が
種々の化学反応の基質をせつない
鮮明な視覚に私を毎日自力で長距離を歩いてする
乳母を
燐然とできている残酷
水の三
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