ルネッサンス/aidanico
 
に、
満開の中に埋めたのさ
「…未ダ放浪癖ハ直ラズ…」
“何時かのやっかみなんてええい儘よと捨てんした”
宇治で地頭が蛆に混戦
――――守備は如何?
「…未ダ放浪癖ハ直ラズ…」
「…未ダ頑ト売リ気ハ存ゼズ…」
「…未ダ伏見ノ稲荷ニハ参ラズ…」
三日三晩で寝ずの番よと、
虫の知らせは未だかいな
未だかいな。

reverse/imitation

電気を早く消しておくれよ、瞼に電気がチラついて走って躓いて擦り剥いてその跡が焼け付いて眠れやしない。あんまりにも雨が泣くから夕焼けが真っ赤に腫れている。グラデーションのパレットをひっくり返して迷い込んだここはまるで透明な遊園地
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