君の集まりに参加しないのは君に相応しくないと気づかれたくないから/《81》柴田望
 


カミオカンデのするどい一茎は一酸化二水素でも

風は思想
世界が祈りの直面する
まいにちまいにち体内の水分量の円柱が匍ってゐるのね
水にブルーベリーが気化し
昭和十年十二月十日のそのひだりをちらす

イオン性
足の
後悔から何一つ飾られるであろう
でないと目の機能を
恩寵の形の焔のなめされたの
翅蒼穹のごとき斜面を荒野は根づけしよう

喧噪の致死量にうまれるのが
イオン結晶の結合が
影が一番美しい
その価値の言霊に消えるかしら
蒟蒻玉に
小粒の構成された人体
地球以外を輝く
靴が
挨拶を
逆に


夕暮れは苦しいゐない
瞳の色をもう少年は埋もれるとき
発生生物学的を湯(ゆ)の濡らし
610.6 Paの生物(細胞)の活動から
あなたはあやまちは爆ぜ散る

太陽系の水
最初から完全な状態を水
太陽が青い上手かった
脱落を無防備の
暴走する

私たちもベッドの泡立つ水くせに
文学で別称に医学的には脱水と呼ぶ
軟体動物門頭足綱に一番美しいあゆめ
瞬間が矜持はネムル

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