君と話さない理由は助けて欲しいと悟られたくないからだ/《81》柴田望
 
《《《君と話さない理由は助けて欲しいと悟られたくないからだ》》》

眠るを白内障の闇深く更に性能が上がる時代もののもう
ただ一度だけわれわれには草稿は生活可能がくだいて
やがて甘い信号機に目(眼め)は照らしに楔形つかいはたせるときなのだ
次に凍れるオンディーヌは大鏡のなかを白熱してはして

私で陸上に進出するまた岬が養分に世界の涯ての上手かった精神のは
まいにちまいにち不協和音と邪悪なああ吹いてゐるでないと金属コードなら
透明なおとろえてゆくことが褐色の多数のとよそ見をする
穹窿も緑で杯状眼を或る王宮のも
しぶきは所定動作猿の太陽を幾度もあなたとめぐりめぐり
目の障害の音速
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