君と目をあわせない理由は眩しすぎて撃たれるからだ/《81》柴田望
大鏡のなかには
泡立つ
白内障
いのちであったものは金色にくだいて
亜臨界水・超臨界水を破局にむかって魚は光の方向が分かり
そのひだりに運命に渡ろうとする
タブロウのなかの匂いを
赤い瞳の生存スルハズをぬれしぶく
世界水会議、世界水フォーラム
原口背唇部は時間たち
魚たちが無数に重くなる
反射板の冷ややかな
消せ
最も身近な物質の一つに存在の最も打ち水のを
タブロウのなかも自意識が四散し
都市を数ある乗ろうとする
情事も文学をおちる
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