【心理学批評】幻聴論/りゅうのあくび
 
と思うからである。むやみに敵愾心をあおる存在でもない。現在、幻聴は、それは自分の一部であるからである。とは云え、日常生活はとても忙しいもので、何かしているとそれほど気にならないので相手なんかしている暇もそうそうないし、ほっと一息ついて、何も考えたくない時に、やってくるのが幻聴だ。だから、何か考えているのが、まだましだったりする。いつの間にか、考えることが好きになってしまったし。誠心誠意、仕事や趣味に没頭したりして、全力邁進して、睡眠に付けば、いつかは消えて無くなる存在が、幻聴だろうと、信じている。自分が仮に病気だったとしても、それは、別に優先順位の高いことではない。薬は、幻聴を休めて憩いを取る安らかなきっかけになるとは言っても、病気である自分より先に、率先して行動を選ぶことのできる自分が、ここにいるのだと信じてやまない。一病息災であることを願って。2008.9.22 

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