君に捧げるコイノウタ/綿花
 
葉を綴る楽しさ

無口だった僕は ほんの少し変わった

「僕、詩人になりたいんだ」

君にそう言った

「公務員になってよ」

君はそう言った

                 ソンナ今日ダッタ


君はどこに行ったんだろう
僕はどこに向かうんだろう


君を乗せた時間の流れは 日々僕の横を疾走する

季節の経過と共に
僕が変わったのか
君が変わったのか
僕が変わらなさ過ぎたのか

僕にはわからないけれど 君に捧げるコイノウタは もう書けないよ

だって 僕の中をどれだけ探っても 君に伝えたい言葉が見当たらないんだ



僕は その瞬間に 詩人になったんだ



                                                                            ドンナ明日ニ ナルンダロウ


戻る   Point(1)