君に捧げるコイノウタ/綿花
葉を綴る楽しさ
無口だった僕は ほんの少し変わった
「僕、詩人になりたいんだ」
君にそう言った
「公務員になってよ」
君はそう言った
ソンナ今日ダッタ
君はどこに行ったんだろう
僕はどこに向かうんだろう
君を乗せた時間の流れは 日々僕の横を疾走する
季節の経過と共に
僕が変わったのか
君が変わったのか
僕が変わらなさ過ぎたのか
僕にはわからないけれど 君に捧げるコイノウタは もう書けないよ
だって 僕の中をどれだけ探っても 君に伝えたい言葉が見当たらないんだ
僕は その瞬間に 詩人になったんだ
ドンナ明日ニ ナルンダロウ
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