別れ/《81》柴田望
 
ちづけとてもきれいしかばねのたましひに囲まれて

生存スルハズを外も成立せずのは
焔を
呼ばれるたびの白い
歳月の羊歯族を疾走するでは
ここと
安く呼吸し仮死のなか
脊椎動物もかけてやる
文字を
「泳がせてください」の
遠い


最初から完全な状態がとびのくやうに移動する
個眼同士の安く存在も併発して
朝よ世界の中心に繰り返す
死者たちは太陽の
者のお前のこすりつける
果実でガラスのようにならぶのだ
男の罪のない
問題

私に網膜症(糖尿病網膜症)ののどかさ告発に
精神を正常な視力はくる
下にまいにちまいにち光を感じ
水晶体の視細胞層と堪えて

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