カルミナブラーナより/北村 守通
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「われら、居酒屋にあっては」
我々が居酒屋に居る時は
場所がどこかは気にしない
そして、すぐ賭けを始める、
賭けは汗をかくものだ。
居酒屋の中の出来事
金が執事のその居酒屋でのことなら
ここでたずねるがよい。
私が教えたら、聞くがよい。
賭けをする者
酒を飲む者
あるいは両方楽しむ者がいる。
だが
賭けをしに残っている者の中には
着物をとられた裸の者もいれば
まだ着ている者もいる、
金袋で体をおおう者もいる。
そこでは誰も死を
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