うだるような暑さの中/
綿花
ただぼんやりと
扇風機を眺める
無作為に
額の汗を拭う
暑いと感じることも
掌からこぼれ落ちる時間を意識することも
全てを放棄して
身体をつたう汗だけに
本能的な嫌悪感を捕われる
そんな 夏のとある一日
戻る
編
削
Point
(1)