強き者〜旅立った者たちの唱〜/ever
 
・窓を開けると

 優しい風が知らぬ間に頬から全体を包んで

 素直なとろけるような素直なこころまで解凍されながら

 私は涙を流し

 部屋はもとある緑で満たされる

 自分の曇った見方を悔いながら

・明るい外の世界に浸りたくて旅立つけれど

 ときには部屋にもどらなくてはいられない

 浸りたくて

 だけれどあなたは留まることを嫌い

 光を目指してどんどん窓を開けてゆく

 私は眩し過ぎるところでやめてしまいたい

 みんなもそうでしょう?

・新しい光を求めてどんどん進んでいく

 そうして旅立った者たちが辿り着いた

 あかつきが タイヨウや月となって

 昼も夜も 
 
 くらがりにいる私たちに

 いつでもおいでよと手を差し伸べてくれているのかもしれない

 
戻る   Point(0)