私は/
こむ
花や みどり溢れる木々の葉のようには なれない
すさまじく動きを止めた 重い重い岩
光線を鋭角に曲げる 堅い堅い水晶
錆を浮かべながら頑固に座り込んだ 廃墟の鉄塊
混じりあわず 交わらず 重く押し黙っている
私から生まれた若芽のはずだったおまえが
煙と灰と骨に時を止めて
夜が来て また夜が来て
黒々と開いた私の穴が 日々につぶやき さいなむのだ
だから 今はもう
重い重い岩 堅く澄んだ水晶 廃墟の頑固な鉄塊
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