モンパルナスB-6/《81》柴田望
 
        
ふらんした 結膜炎 に あたりまへだった 明るい 成立せず               
岩の間 と おまへ と 吹いてゐる                
あたりまへだった 鳥 を 塩 に うながす。 思いをするでしょう              
照らし こんなよる の 歳月 に                
匍ってゐるのね に 知っていたのだ それは                 
たび に 怨念 は 雨 ゆらめきつつも               
法則 を 銃眼 ただ 入っていく。                
腐っていく 感受性 護る  摘んでいる                
収拾のつかない 車 は 睡る 蜥蜴 に 固められた              
ぼく の 毛 聞き分ける                 
夢 は あざむかれ                  

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