下り坂の考察/qqqqqqqqq
下り坂を歩いているとどうやら
駆け出す事を自制している事に気付く
しばらく考えたがその抵抗に意味はなく
停滞よりも前進を望む解放の欲求が最後には勝る
久々の加速度
肉体もさながら運動不足の精神は
快感と紙一重の悲鳴をあげ風となる
忘れかけていた懐かしい感覚が全身に蘇る
太陽は眩しさを増し
懐かしさはもうあの頃には戻れないと言っている
重力の助けを借りている事を忘れ
少しだけ軽くなった体は飛び立つ前の助走を続ける
いつか道はなくなるってのに
不安を少しだけ上回った期待は
新世界への序奏をかなでる
いつか未知はなくなるってのに
劇的な進歩はないものの駆け出す瞬間の意志に僕は救われる
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